食感が大事
ささがきが下手なんです。
これは、ささがき風千切りです。
どうしても同じ厚さのささがきができない。
左手でくるくるごぼうを回しながら、右手で包丁をすべらせて薄く削いでいく。
厚切りや薄切りの混ざったごぼうのきんぴらは調理しにくい。
おいしい食感のところで火を止めたいのに…
ちょっと歯ごたえのあるのが、美味しいきんぴらというもの。
主婦一年生の頃、ささがき拒否症に陥っており、ごぼうをみると連鎖反応し、
私は主婦にむいてないんじゃないかと思っていた。
ある日、行きつけの八百屋さんを覗いたときのこと、
水を張ったアルミの大鍋にごぼうのささがきをアク抜きしており、
お客の注文に合わせて量り売りしていたのです。
思い切って聞いてみた。
「とても綺麗にささがきができるんですね。」
すると
「ささがきねぇ、私は千切りするんですよ」と。
眼からウロコが落ちました。
なぁんだ、きんぴらはささがきでなくてもいいのね。
大体、あのささがきの切り方では、同じ厚さに出来る筈も無い。
今思えば、あのぴらぴらした感じが苦手だっただけなのだとわかります。
長屋のおばさんが井戸端会議をしながら、ごぼうのささがきをしている図なんて、
主役の女優さんでも上手下手がすぐばれてしまうから、見た事ないですよねぇ。
ただ単に私がささがきが下手なだけの話なんですが、
食感はささがきより千切りに軍配があがります。
味付けも大事ですが食感を損なうとせっかくの料理がまずいものになります。
…どんな料理も食感が大事
…うまさの秘訣です
…きんぴらごぼうは千切りで!