訪問者
ピンポ〜ン
モニターをみる。
『郵便局です』
『は〜い』
玄関を開けた。
配達員さんじゃない…。
出るんじゃなかった。
この地区の大きい○○郵便局とは名乗っても、誰がしとは名乗らない。
首にカードかけてるようだけど、教育が悪いのか。
おまけに、門扉の外で待つならまだしも玄関前まで入ってきている。
これだけでもうマイナスイメージ。
『花粉症ですか?』
(何の用事?大きなお世話…はマスクの中の声)
頷いただけです。
アポなしの人を玄関内に招き入れるなんて、誰が。
玄関から外へは出ずに居るもんだから、その訪問者は、
ポーチに直に鞄をおいて、なにやらパンフレットを取り出した。
何度もパンフレットを渡そうとする仕草なのだが、
私が一切それに手を出さないし、乗り気のない応対に、やっと諦めて
それではと仕舞い始めた。お疲れ様とだけ声をかけたら帰って行った。
おあいにく様。
なにがいけなかったのかよく考えなさい。
今回は私も失敗です。
郵便局です…だけで出ないようにしなくちゃね。
それにしても郵便局、一軒づつまわるの?
あの様子では、他のお家では玄関内に入れてもらってるんでしょうね。
だから、平気になっていたんだと思います。
外でする話ではないから、入れてもらえると? 甘いです。
一般の営業マンに訪問の心得を教えてもらったらどうですか?
門扉あけて中まで入るなんて笑われますよ。
郵便局、しっかり教育してください。
おかげで気分悪くなってしまいました。
そうだ、郵便局に行かなくちゃ!
それでは、行ってきま〜す。
今日も春霞