伐採〜マイナスの美
三年ほど前から、ウバメガシのスス病が治らず上の方が腐ってしまい、
とうとう伐採することになりました。
全体が黒く覆われると、光合成が出来なくて生育が
悪くなるそうです。中は,ありの巣になっていました。
このことは、ずっとセイさんに相談してたのですが、埒があかず…、
私も自分の仕事がオフの間に、自分で手配することに。
同時期に、百日紅の木もスス病になり、幹の全体が黒ずんでいました。
市販の病害虫のスプレーは効かず、悩んだ末に、うちにあったワセリンを
ゴム手袋にとり、木肌全体に塗りつけて油を染み込ませていくと、去年の春、
元の白い木肌に戻ったのです。
素人療法で笑われるかもしれませんが…本当の話です。
結局枯れたウバメガシは、植木屋さんに伐採、撤去してもらうことに。
その跡には、庭の片隅で窮屈そうにしていたモミジを移植しました。
すっきりしました。マイナスの美です。
枝振りと幹の細さはこれからの課題です。
我が家に適応した樹木が残るのが、一番いいことです。
実は、私はウバメガシとクロガネは余り好きでないのです。
常緑と云いつつ、新葉に隠れてカサコソ大量に落葉して、
1日2回は掃き掃除。
私もセイさんも歳をとるばかりだし、
仕立剪定など危険すぎます。
自然樹形で無駄な枝を取り除いて楽しむのがいい。
ウバメガシが一本なくなりほっとしていますが、
あともう1本づつ大木のウバメガシとクロガネが君臨しています。
植木屋さんが帰った後も、周りの除けておいた植栽を植え直ししながら、
マイナスの新しい手を考えております。
もう一つマイナスの美。セイさんの部屋の窓外にかけていたスダレを
私は外してしまいました。せっかく景色を楽しめる場所なのだから
スダレで隠すのはもったいないと云ってたのですが、
なかなか行動をおこさないので実力行使です。
和室兼セイさんの書斎からみた景色
窓ガラスと網戸越しの撮影で写りが余り良くないです。
いつもは年がら年中スダレで外から見えないようにしていました。
これも、台風や強風の都度外したり掛けたり…。
『渡辺篤史の建もの探訪だったら、どんな隙間からでも見える緑景を
ものすごく褒めちぎっていたでしょ。隠すのはもったいないわよ。』
と、いつも云うのですが、セイさんは我関せず。
やっと、先週末より園芸店や公営の公園の植木販売など
一緒にみて廻ってくれました。
モミジ黄八丈、届きました。
これが、スダレの代替品です。
このモミジを窓下に植えるのですが、配管が通っていて
地植えは無理なので、鉢に植えて小さく育てることにしました。
黄八丈もみじはヤマモミジ系で
ショップの写真から四季の移り変わりをお楽しみください。
芽吹き
若葉
夏葉
秋葉
芽吹きから開葉まで淡い黄緑色の優しい色合いが印象的 だんだん緑色が強くなるが、夏になっても淡い黄緑色は変わらない。 秋になると黄色が強くなり、晩秋には黄色をベースに橙色~赤橙色~橙褐色と色彩を 深めて紅葉する。一年を通じて淡い、優しい色合いに特徴。 |
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(仙歌 百色紅葉集 全) 葉形切込みあり 周りに大刻み小刻みあり 春出葉より青く少し色あり 夏も変わらず 秋は早く黄ばみ いろ優れて見事に 後ほど本紅薄紅いろいろに染む |
木々はまだ 一夜の露の した染に こゝろにそめて みるそ色こき(基煕)
…マイナスの美の筈が
…もみじのとりこになって
…プラスになりそう^^;