七ん家

ななんちを癒しの棲家に

 

君のことを待ってたんだよ

「嬉しかった言葉 」

〈春のブログキャンペーン ファイナル〉

 

『君のことを待ってたんだよ』

 

あ〜なんてすてきな言葉でしょう。

残念ながら,娘の話です。

 

当時、高校3年生の娘は、4年生の大学へは行かないで、

近くにあるミッションの短大へ2年、その後米国へ2年留学したがっていました。

父親は反対しましたが、私の後押しもあって、受験にこぎつけました。

 

受験日のまさにその朝、雪がしんしんと降っていました。

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これは大変なことになった、と心底心配しました。

始発のバスもなかなかやってこなかったようです。

あの片側一車線の峠を越えるのは、チェーンを巻いたバスはよくても

ノーマルタイヤ車や放置プレイ車が邪魔をして、遅れるのは確実です。

 

娘は予定より1時間早く出ていきましたが、

通常20分のところ2時間もかかってしまい、途中でバスを降りて

坂の上の学校を目指しました。

 

すでに試験は始まっていたのですが、正門に男性が一人立っていたのです。

 

『君のことを待っていたんだよ』

 

最後の受験生が現れるまで雪の降る中、ずっと外で待っておられたのです。

 

 

 〜ねえねえ、はあたんもそこに行きたい(まご嬢)〜