七ん家

ななんちを癒しの棲家に

 

悔やまれて…

私が中学生から高校生の頃、姉が世界文学全集を揃えていたので、私も負けじと日本文学全集を予約して、毎月本屋さんから届けてもらっていた。分厚くて、重たい本なので持ち歩く事はかなわず、興味のあるところだけを飛ばし読みしていた。もちろん姉の世界文学もいただきです。

 

本棚に文学全集や美術全集が並んでいてよかった事があります。学校の試験です。本の作者と題名を解答するテストでは、かなり高得点をとることができました。全集の背表紙には本の題名と作者がきちんと書いてあり、毎日目にしていた訳ですから。

 

美術全集は、母が集めたのか父が会社で買っていたものか、今となっては知る由もありませんが、切り絵画集など芸術全般、家庭画報や世界画報、陶芸や生け花に関する本や健康読本、サライやクロワッサンにいたるまで読んで集めて溜め込んで、うちの中は一部屋丸ごと、本、そして切り抜きしたスクラップブックの山でした。今思えば、母は私たちが学校に行ってるあいだ、本屋さんをはしごしていたのかもしれない。

 

結婚して子どもが3人。2階2部屋を長女で1部屋、長男次男で1部屋。幼稚園で毎月絵本を買ってあげていた。ある日何を思ったか、2階に上がった姑があまりの狭さに本を捨てろといった。

 

自分の本だけならまだしも子どもの本を指差した。母さんは本を大事にしなさいねといつもいってたが、ごめんなさい。結局小学生以上になったころ、処分した。今となっては、その姑の厳しい言葉が正解だったと思っていますが、いまだに罪の意識を感じているのも事実です。部屋の模様替えから処分まで全部一人で抱え込んでいたのです。働き盛りの夫のセイさんはご存知ない…。

 

ハアタンにママが読んでた本を一冊もあげる事ができなくてごめんなさい。

 

 

原因は我が家の住宅事情が悪い事です。押し入れの上に天袋もなく、収納スペースがないことが、処分に至った本当の理由です。決して片付けが下手だった訳ではありません^^;セイさんがそのうちこれを読んでくれますように…ここら辺に私のリフォーム人生の原点がみえます ^^*