バレンタインぽろぽろ
今週のお題「バレンタインの思い出」
私が高校生だった頃、日本でもバレンタインデーを取り入れ始めた。
親友がユニークな話を持ちかけてきた。
隣のクラスの女子が男子全員にラブレターをプレゼントする計画を練っていると。
当然、そのふざけた話に乗らない女子もいるわけで、ラブレターの書き手が足らないというのだ。
拝み倒されてしぶしぶ書くことを承知したものの、注文をつけた。
誰に書くのかどんな人に当てて書けばいいのか教えて、と。
結局私のお眼鏡にかなった?彼に、書くことになった。
相手が分かったからといって、私が恋している訳でもないのだから、
適当にさらさら書けばいいと、親友はいう。
私にしてみれば、例えこれがいたずらであったとしてもそんな適当には
できない性格だから、ついつい一生懸命書いてしまった。
『突然のお便りで驚かれていることと思います。
いつも・・・
・・また、お便りします』
最後の、「またお便りします」がいけなかった。
それ以来、しばらくその彼はいつも探し物をしているようだったと後で聞かされた。
「これはドッキリです」ぐらいのほうが、お茶目でしたね。
その彼も思い出しているでしょうか?
ちょっとほろ苦いバレンタインデーの思いでぽろぽろでした。