女一人旅の思い出
女一人旅が流行っていた頃、
信楽焼の窯元に宿泊し、茶碗をつくったことがあります。
これが私の土あそびの原点かもしれません。
抹茶茶碗
底に茶だまりをつくるのが、粋な茶碗といえるらしいのですが…
この茶碗はご覧のように、抹茶を点てる時に茶筅がひっかかりやすくて、
綺麗に点てられません。
ひっくり返すと、雑ですね。
土のこね方も悪いのでまだらです。
この窯元に滞在中に風呂釜、水指を買いました。
風呂釜は鋳物しか知らなかったので、
土で出来ている風呂釜はとても斬新に見えました。
ほかにおみやげを買う事なく迷わず、注文しました。
うちに届くまでとても待ち遠しかった事を
覚えています。
縁あって、バザーの野点や、勤務先の新年会での茶会など
声がかかり少しは日の目を見ることができました。
その茶道具は、今はもうありません。
15年ほど前、有効に使ってくださる方に譲りました。
…数年前より断捨離が謳われていますが
…わたしは先駆者かもしれませんね
…必要な数の抹茶茶碗を残して
…ふだんのお茶の一つとして
…抹茶を楽しむようにしています
…この茶碗をみるたびに
…あの風呂釜のことを
…懐かしく思いだします
…風呂釜は断捨離しても
…思い出は断捨離しません
…心は自由ですから