七ん家

ななんちを癒しの棲家に

 

危険なオムレツ

f:id:y77:20140506201532j:plain

『僕の彼女の作るオムレツは、サイコーにうまいんだ。

 どんなにうまいかって?』 

 

『見かけは普通のオムレツだけど、味は全然違うんだ。

 今度一緒に食べてみない?』

 

『一度食べると、病みつきになるよ!』

 

3か月後、彼は10キロも太ってしまった。

何が危険って、そりゃ命に関わることだった。

 

いまじゃ、それをメタボっていうらしい。

 

セイさんは結婚して両親に彼女の作るオムレツを食べさせたがったが、

彼女はなぜかそれを拒んだ。

 

彼女とは勿論、ななのことです。

ななには、あまりレパートリーがなかったのです。

結婚祝いにいただいた料理本を見ながら少しづつ覚えていったのです。

 

唯一、ジャガイモとタマネギと合挽肉を塩こしょうで炒めて薄焼き卵で包む

オムレツだけは実家の母がよく作ってくれていたので得意だったのですが…

 

当時、フードプロセッサーなんてない時代、調理は包丁一本、晒には巻かないが、

一体どれだけみじん切りさせる気?と思ったものだ。

 

新婚のアパートにお昼を食べにくるのに、朝の10時に手ぶらでやってくる両親。

まだ何も準備していない。

みじん切りにいったいどれだけ時間をかけているのか、背後から

じっと見られるのはたまらない。

 

結局、なにも準備できていないのでと断って、外食に出かけた。

 

 

   …数年後

   …オムレツ

   …7枚ですよ ^^;

 

   …セイさんは

   …いまでも

   …オムレツがお好き♡

 

 

※ 結婚後、一度だけセイさんのおうちのオムレツをいただいたことがあります。

   中からゴロゴロと肉じゃがが出てきました。

   家々で、いろんなオムレツがあるのねぇなんて。

   全然違うと云う筈です。笑

 

 

 〜 今日もありがとうございました 〜